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メカニカルキーボードは心地よい

「メカニカルキーボード」とは、キーの一つ一つにスプリングが内蔵されたキーボードである。昨今の多くのノートPCのキーボードとは異なった構造で、文筆業・編集者など日常的に文章を書く人、およびパソコンでアクションゲームを本格的にやる人の利用率が高い。

ちなみに、先週書いた「1983年のパソコン」はすべてが「メカニカル式」であったようだ。しかしWindows95が出たあたりからゴムの弾力を用いたキーボードが主流になっており、デスクトップパソコンを買うとついてくる「メンブレン式」、およびその後ノートパソコンに使われるようになる「パンタグラフ式」とともに、現在、95%以上のシェアを占めているらしい。

まとめると以下のようになる。

メンブレン式デスクトップPCに付属してくるキーボード。ゴム弾力を利用。
パンタグラフ式ノートパソコンのキーボード。ゴム弾力を利用。
メカニカル式この記事で語りたいキーボード。スプリングを利用。少数派。

メカニカルキーボードの特徴を語ってみる。

1.同じキーが意図せず連続して入力されてしまうことが少ない。
これをチャタリングという。メンブレン式・パンタグラフ式の場合、接点が振動することによってこれが起きやすい。さらに、キーが浅いノートPCは指が跳ね返って再接触することも起きやすい。

2.誤入力が少ない。
ノートPCの場合は素早く打とうとすると、キーを押す順序が違ってしまうことがよくある。つまり、キーの浅いノートPCでは指の「キーを押す→もとの高さまで持ち上がる」という上下運動において、キーが指と接触するのは、指が一番下まで行ったときのほんの一瞬である。そのため、指への負担が大きくなり、誤入力が起きやすい。

しかし、キーの深いメカニカル式だと、キーが指と接触する時間が長く、そのあいだスプリングの反発力によって指の動きを支えてくれるのである。それによって指のブレが無くなり、その結果、キーを押す順序のミスが減ると思われる。

よく「深いキーボードだとタイピングが遅くなるのではないか」という人がいるが、そこはおそらくそれほど変わらない。キーが深くとも浅くとも指の上下運動の大きさ自体はほぼ同じで、キーが深いほど、指がキーと接触している時間が長くなるというだけである。

3.キーを叩いたときに感じる感触が心地よい。
これが実に心地よい。「そんなことはどうでも良い」と思われる人はいるだろう。しかし、キーボードとは頭に思い描いたものが初めて外界に出るときの物理的な接点である。これが心地よいかどうかは、文章を作成しているあいだの「気分」に非常に大きな影響がある。

私が使っているキーボードは、しっとりとした押し心地の中にカリッというクリック感が混じるものである。まるで「外はカリッと中はしっとり」のような何かのお菓子の歯ざわりを連想する感触であって、いろんなキーボードを触ってみた中でこれが最も好みのものであった。

ただ、この感触については個人の好みによるところが非常に大きいようだ。キーボードマニアの間では「スコスコ」と感触を表現される最も高価なタイプのキーボードや、「コトコト」と表現されるキーボードなどが多く話題になっているようである。商品名とかは出さないが興味があったら調べていただければと思う。

ただ問題は、買う前に触ることができるキーボードは限られるというところである。昨年(2024年)に購入候補を4機種に絞って東京のいろんなお店を回ってみたが、私の候補は1つも置いてなかった。やはりメカニカルキーボードとはまだまだマニアックな分野なのだろう。

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