作品・文化– category –
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おとぎ話の核は教訓ではない
「たいやきくん」の記事では、「猫とねずみのおつきあい」や「トルーデさん」に「教訓がある」と書いた。しかし、これはたいやきくんに救いがなさすぎるためであって、実は、おとぎ話における「教訓」はあまりコアな要素ではない。勧善懲悪的な教訓が入り... -
闇のグラデーション
森のことを書いていたら、グリム童話に出てくる森のノスタルジックな魔力で頭が占められてしまった。西洋人でもないのに郷愁を感じるのもおかしな話だが、こういうのを「フェアリーテイル・ノスタルジア」と言うらしい。 -
タワーマンションと怪談
「タワマンはほぼ全部事故物件だ」という噂がまことしやかに語られることがある。建設中の高所作業で転落死した作業員が、どのタワマンにも一人はいるはずだ、というのだ(もっとも、建設中の事故は不動産取引における「告知義務」の対象外となるため、仮... -
ヤシオリ作戦と第5形態の考察
『シン・ゴジラ』の終盤、ゴジラの活動を凍結させる作戦は「ヤシオリ作戦」と命名された。この名は、日本神話でスサノヲがヤマタノオロチを討伐する際に使った「八塩折之酒(やしおりのさけ)」に由来している。神話において、スサノヲはこの強い酒をオロチに飲ませ、眠り込んだところを「解体」した。 -
「およげ!たいやきくん」大ヒットに隠された日本文化の深層を考察する(超長文)
『およげ!たいやきくん』はなぜ450万枚も売れたのか?歌詞に埋め込まれた悲しくも安らかな諦めと、ヒットの裏にある社会状況を徹底的に分析する。 -
「およげ!たいやきくん」とは何だったのか【エッセイ】
子供の頃、世の中がこの曲一色に染まった時期があった。 テレビ、店先、通学路、そして学校。どこへ行ってもこの曲が流れていた。 私はこの曲が嫌いだった。せっかく逃げ出したのに、最後は食べられてしまう。 -
神話としてのエヴァンゲリオン
随分と時代遅れなことをいうようであるが、1995年にTVアニメとして放映された「新世紀エヴァンゲリオン」は、これまでの戦闘ロボットアニメの隠された欲望にメスを入れたのだと思う。 -
ジャズの聴き方がわかった
私は音楽に関しては全くのド素人である。そのため、文章を書くにしても音楽用語が全くわからない。ジャズについて書いてみたいが、いつにもましてお粗末な記事になりそうである。 最近になってジャズの聴き方がわかった(と思う)。 ジャズは、最初にテー... -
「風の歌を聴け」考察⑦・三番目に寝た女の子はなぜ自殺したのか
彼女の自殺を「僕」との関係のせいかどうかを判断するためには、「僕」側の要因だけで考えるのは片手落ちです。だから「嘘つき!」で終わる会話だけではなく、彼女について語られたそれ以外の場所も吟味する必要があるはずです。 -
「風の歌を聴け」考察⑥・鼠はなぜ「嘘だと言ってくれないか」と言ったか
初めて二人の意見がはっきりと対立するシーンがあります。鼠が「嘘だと言ってくれないか」と言うシーンです。 -
「風の歌を聴け」考察⑤・縮まらない距離
噛み合わない会話はこの小説を特徴づけるものの一つです。鼠とのやり取りもそうですし、「嘘つき!」で終わる「仏文科の女の子」とのやり取りもそうです。 -
「風の歌を聴け」考察④・「僕」が観た夢の意味
「風の歌を聴け」には27章に「僕」の観た夢が記述されています。 -
「風の歌を聴け」考察③・小指のない女の子は鼠の元カノなのか――本文を引用して元カノ説・別人説を比較する
ちょっと衝撃的なので、前回の記事には書かなかったのですが、小指のない女の子の元カレは鼠だったという説があります。 -
「風の歌を聴け」考察②・なぜ「僕」は小指のない女の子の部屋に泊まったのか
「僕」と「小指のない女の子」との関係は、彼女がジェイズ・バーの洗面所に倒れていたのを「僕」が介抱するところから始まります。 -
「風の歌を聴け」考察①・「僕」がついた唯一の嘘とは
34章には「仏文科の女の子」に「僕」が「嘘つき!」と言われるシーンがあります。 -
村上春樹「風の歌を聴け」考察
村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」は、一読しただけでは、なんのストーリーも読み取れないような、まとまりのない小説です。実際、この小説のあらすじを教えて欲しいと言われて、すぐにそれに応えられる人はほとんどいないのではないでしょうか。
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